請求書200枚を、フォルダごと渡すだけでExcelの一覧表にした(実測16分半)

2026年8月11日 / 実演

毎月の請求書の入力を、いまも人が打っている会社は多いと思います。

今回は架空のサンプル会社(従業員12名の建設会社)の請求書200枚を用意して、AIにフォルダごと渡したらどうなるかを実際にやってみました。顧客の実データは1枚も使っていません。

用意したもの

手で打つと1枚30秒として100分かかる計算です。実際にはもっとかかると思います。

用意した請求書の1枚。架空のサンプル会社どうしのやり取りです。様式は取引先ごとにバラバラにしてあります
用意した請求書の1枚。架空のサンプル会社どうしのやり取りです。様式は取引先ごとにバラバラにしてあります

出した指示

このフォルダの請求書PDFを全部読んで、次の列でExcelの一覧表にしてください。
  請求日/請求書番号/取引先名/件名/小計/消費税/合計/支払期限/振込先
・スキャンされた画像PDFも読んでください
・読み取れなかった項目は空欄にして、最後に「読めなかったファイル」の一覧を付けてください
・金額は数値として入れてください(文字列にしない)

1枚ずつではなく、フォルダごと渡します。ここが今までのソフトと違うところです。

かかった時間

16分半でした。終わったあとに所要時間を聞いたら、ファイルのタイムスタンプから実測して出してきた数字です(14:29→14:45)。

時刻 中身 所要
14:29 200枚の中身を調査(テキスト層があるか判定) 1分
14:30〜14:32 文字が入ったPDF 140枚を抽出+検算 2分半
14:32〜14:33 スキャン60枚を画像化 30秒
14:33〜14:36 AI 12体でスキャン60枚を読み取り 79秒
14:36 200件を統合して7種類の検算 即時
14:36〜14:45 Excel作成+PDF化して目視チェック+修正3回 9分

読み取りそのものは1分半で終わっています。16分半のうち9分は、できあがったExcelを自分で画像に変換して目で見て、列が切れていたところを3回直していた時間です。読み取りより、確認のほうが長い。

数字の出し方について、ひとつ正直に書いておきます。

この16分半には、AIが作りながら考えていた時間が全部入っています。仕組みが固まった状態でもう一度回すなら、処理そのものは3〜4分です。速いほうの数字を出すこともできますが、初見の200枚をゼロから一覧表にするまでを書くほうが実態に近いと考えて、16分半のほうを使っています。

(画面のタイマーは18分42秒でした。こちらは指示を出してから返事が終わるまでの時間で、考えている時間も入っています)

終わったときに出てきた報告。枚数・方法・時間の内訳、7つのシートの構成、気づいた点まで出ます。この画面は加工していません
終わったときに出てきた報告。枚数・方法・時間の内訳、7つのシートの構成、気づいた点まで出ます。この画面は加工していません

その間、こちらは何もしていません。画面を見ているだけです。動画では、待っている間に「いま何をやらせているのか」を解説しています。

合っているかを確認しました

ここが一番大事なところなので、動画でも省いていません。

元のPDFを3枚開いて、出てきたExcelの行と1つずつ照合しました。日付・取引先・金額はすべて一致していました。

それとは別に、7種類の検算(数量×単価=金額/明細合計=小計/小計+税=合計/合計=ご請求金額欄/消費税の端数/ファイル名と中身の一致/支払期限>発行日)を200枚すべてにかけて、NGは0件でした。

用意した正解メモの「200枚・仕入先20社・テキスト140/画像60」とも完全に一致しています。答え合わせが独立に取れている状態です。

できあがった一覧表。200行17列。右のほうに「読取方法」(テキスト抽出/画像読み取り)と「検算」の列があり、どの行がどのPDFから来たかも残しています
できあがった一覧表。200行17列。右のほうに「読取方法」(テキスト抽出/画像読み取り)と「検算」の列があり、どの行がどのPDFから来たかも残しています

ただし、税区分は自分で見たほうがいいです。軽減税率が混ざっている取引先があると、判断が必要になります。ここは人が見る前提で運用してください。

この作業をやらせるべきか

やらせるべきだと思います。理由は3つです。

  1. 毎月おなじことを繰り返しているからです。1回きりの作業なら手で打ったほうが早い場合もありますが、毎月100分なら年間20時間です
  2. 入力ミスが減ります。人は必ず打ち間違えますが、AIは元のPDFを直接読みます
  3. 担当者が休んでも止まりません。これが一番大きいかもしれません

ついでに、役員会用の資料まで出ました

一覧表ができると、そこから先は速いです。支払サイトの偏り、月ごとの山谷、同じ品目の単価の動きを拾って、スライドにしました。

支払いまでの日数を分析したページ。数字だけでなく、建設業法の条文と出典(国土交通省のガイドライン第12版・p.49)も入れています
支払いまでの日数を分析したページ。数字だけでなく、建設業法の条文と出典(国土交通省のガイドライン第12版・p.49)も入れています

数字を出すときは、それが何を数えたものかを必ず書くようにしています。この資料でも「請求書の発行日→請求書に書かれた支払期限」を数えたものであって、建設業法の起算日とは違う、と明記しました。ここを曖昧にすると、資料として使えません。

逆に、取引先が5社しかない会社では割に合いません。そういう場合はそう申し上げます。

御社の場合はどうか

一番めんどうな業務を1つだけ教えてください。それがAIに渡せるかどうかをお返しします。

「渡せない」という結論になることもあります。そのときは正直にそうお伝えします。

同じことを、御社の業務でやります。

7つの質問に答えると、その場でAIに渡せるかが分かります。

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実演は、動画でも出しています。

記事に書いていることは、全部この中で実際にやっています。

まず、一番めんどうな業務を
1つだけ教えてください。

いま具体的に困っている業務があるなら、左のボタンから。まだそこまでではない、という段階なら、右のLINEで資料だけ受け取ってください。売り込みの電話はしません。